「うひゃひゃひゃ、口が無いんじゃ飲めねーな」
「やれやれ、解散解散。おつかれ〜」
「ぬりかべー」
「くぅ〜!ワシとした事が誤算じゃった〜!!口が無い事をすっかり忘れておった・・・」
「ま、もともと親父がカツオを倒そうなんて無理な話なんじゃ。これが丁度いい機会、鬼太郎の事はもう忘れるんじゃな。」
「そうそう、親父はいつも鬼太郎の影に隠れて指示を出すだけ。自分はぬくぬくと髪ん中で過ごして実際傷つき戦うのは鬼太郎だけ。 そんな親父に何ができるんじゃ、この腰抜けが!!FUCK!!」
「ぬりかべー」
「だから!鬼太郎のいない今こそワシが戦う時なんじゃ!!」
「ふん、満足に薬も飲めないはねっかえりが。目玉一つで何ができる。親父は人間の器官としては2%。つまり出来損ないのクズなんだよ。」
「そうそう、親父はいつも誰かに運んでもらうだけ。自分で歩くのはせいぜい半径1メーター。そんな親父に何ができるんじゃ、 このみにくい豚野朗!!FUCK!!」
「ぬりかべー」
「くぅ〜・・・いやでも待てよ・・・ワシ、今どうやってしゃべってるんじゃ?口がないのにどうやってしゃべってるんじゃ?」
「た、たしかに」
「言われてみればそうじゃな」
「ぬりかべー」
「ババァ、ちょっとワシに口が本当にないかどうか見てくれ!!」 「だりぃな。どれ?えっと・・・あ!」
「あったか?ババァ?」
「あった!!あったぞーー親父!!肉眼では識別できないほどミクロじゃが確かにこれは口じゃ!」 「なんてこと、ワシは目玉だけでの生物ではなかったんじゃ!ただでかかっただけ。異様に目玉だけがでかかっただけだったんじゃ!!」
「は、鼻もあったどーーーーー!!!!こ、これは、もう一個の目玉も発見じゃ!!!」 「なんと!これはたまげたわい!!ワシは全然普通じゃったんじゃーー!!」
「ぬりかべー!ぬりかべー!!」
「・・・いや、普通じゃねーだろ。」
「・・・うん、やっぱそうだよね。一つの目玉だけでかくてあとは肉眼じゃ識別困難なんだもんね。それじゃワシ薬飲むわ。」
「うん、親父の口に入るようにその薬も肉眼じゃ識別困難な程小さくするね。」
「うん、ありがと。」
「よし、飲む!」
ごくり
「うぉーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
「親父!親父!大丈夫か!?」
「ぬりかべっぬりかべっぬりかべ〜!!」
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