「でもよ、何書いていいか分からねえよ」

「うーむ、基本的には好きな事を書けばいいと思うが・・・」

「その好きな事が分からねえ」

「うーむ。サザエ君はあの天才格闘一家磯野家の長女、そういった意味では知名度がある。」

「ほう。それで?」

「君のこれまでの武勇伝を書けば面白いんじゃないか?」

「ぐふふ、いいアイディアだ。武勇伝なら腐るほどあるぞ?」

「そうだろう。君の場合ノンフィクションでも十分小説的になりそうだ。よし、そうするといい!さっそく書き始めなさい!」

「よし!書くぞ!」





   最強への道      磯野サザエ

 私、磯野サザエは最強の格闘一家、磯野家の長女として出生した。

父、磯野波平は無毛の皇帝と怖れられ、格闘界の絶対王者として長い間君臨していた

その権力は格闘界におさまらず町内の会長にも君臨していた。

私はそんな父に育てられた。

波平は男の子供を欲しがっていたようだったが、生まれたのは女の私であった。

だが波平はその後子供がなかなか生まれない事に業を煮やし、私を鍛える事にしたのだった。

私がまだ3才になったばかりの頃である。

波平は突然私に言い放った 「GO!GO!HEAVEN いっしょに行こうHey Yeah!」

それから過酷な訓練が始まった

いや、今思えばあれは訓練なんて生易しいものではない。

ニャンニャンだ

夕やけニャンニャンだ

私は奇跡的に波平の訓練に生き残りすくすくと育った

小1の頃には街中の中学をシめていた。

日々繰り返される喧嘩、乱闘、ラジオ放送

私はたった一人でこれに耐えた

小3の頃には県内最強の暴走族の頭になった

目標は世界統一

これがあの頃の私の口癖だった。

しかし私はある日をさかいに変わった。

そう、弟カツオが生まれたのだ。





「こんな感じで進めてこうかと思うんだが。」

「こ、これは・・・いい、最高だ!」

「そうか!賞取れるか。」

「うむ、可能性は高い。なにしろ話のネタが面白い。ワシが少し手直しをすれば間違いなく取れる。」

「よし!もっと書くぞ!」





そしてサザエはいささかの協力のもと、最強への道を書き上げ、新人賞に応募したのだった。

(* 最強への道はサイドストーリーとしてもっと細かくいつか書くかもしれません)



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