「じゃあ帰るか、鬼太郎」

「はい、父さん」

「しかし一体なんで人間があれほどの力を出せたのじゃろうな?まあ今となってはそれもどうでもいい事じゃ」

「はい・・・今までで一番強敵でした。」

「とりあえず帰ろう。そしてゆっくり休むんじゃ、鬼太郎」

「はい、父さん。おーい!いったんもめーーん!!」














「お乗りなさい、鬼太郎どん。大分疲れてるようどすな」

「ああ、もうくたくただよ・・・」

「いったんもめん!早く飛ぶんじゃ!!」

「目玉の親父殿、どうしたんどすか?」

「早く!飛ぶんじゃ!!」

「分かったどす」




「と、父さん、一体どうしたんですか?」

「あの少年が再生しようとしている・・・。」

「そ、そんな・・・」


おそるおそる鬼太郎が振り返るとバラバラになったはずのカツオの肉片が一つになろうと蠢いていた

「いったんもめん!いったん戻ってくれ!」

「ダメじゃ!逃げるのじゃ!奴は手に負えん!」

「いったんもめん!いったん戻れ!」

「いったんもめん!!」


「・・・分かったどす、鬼太郎どん!」

「くぅ〜・・・どうなっても知らんぞ」

「すみません、父さん、頭の中に隠れてて下さい」


やがて一つになったカツオの肉体の一部は、液体状となり大破した頭部へ移動し始めていった


「いったんもめん!急げ!完全に再生してしまうぞ!」

「精一杯飛ばしてるどすーー」




「よし!射程距離だ!くらえ!!」


蹴り出された二つのゲタはカツオをつらぬかんばかりの勢いを帯びていた。しかし・・・


「捕マエタ(笑)」

カツオはいともあっさりとゲタを受け止めてしまったのだった。

「再生してしまったか!くそ!髪の毛針!」

無数の針状の髪の毛がカツオにつきささる!!

「痛タタタタタタタ!!!痛イ!痛イッテ!オイ!ヤメ、痛イッテ!」

「イイ加減ニシローーー!!!」

「いったんもめん!いったんに・・・逃げるぞ!」

「逃ガスカーーー!!!!」










鬼太郎死亡のニュースは瞬く間に妖怪界に広まっていった



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